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手術すれば治ってなんでもできる?|側弯トレーニングセンター公式ブログ

側弯症の手術についてどのくらいの情報が世の中に出ているのでしょうか。

また患者サイドはどの程度医師から説明があるのでしょうか。

 

医療では「インフォームドコンセント」といって、患者が適切な選択をできるように情報を提供し、同意を得た上で治療を行うという原則があります。

適切な選択には、包み隠さず現状分かっている全ての情報が必要です。

 

側弯症の手術に関して今まで当センターに相談に来られた方の現状はこうです。

 

医師からは、、、

「手術しか治す方法はない。」(日本の常識ではです。治すの意味も角度についてです。)

「手術すれば治る。」(痛みもない場合、治すの定義が難しいですね。)

「手術後は何をしてもいい。日常生活もスポーツも何ら制限はない。」(これはかなりの疑問です。)

「進行を止めないと大変なことになる。」(予測ですので、神でない限り断言は難しいです。%の話です。)

「進行する危険性があるので手術する。」(危険性は%の話でありかつ運動療法の実施をしない場合の話です。)

 

そして、手術の細かい方法やリスクについての説明はほとんどないそうです。

手術後に圧迫骨折、滑り症、感染症などによって抜去の可能性、再固定術可能性についての情報もないそうです。

 

そもそも医師の中にドイツでは運動療法が保険で認められていることを知っている方はどの程度いらっしゃるのでしょうか?

 

偏った情報を与えて適切な選択ができるのでしょうか。

医師の説明が不十分だと思った場合は、必ず聞いて下さい。

それでも満足いく情報がない場合は、自分で文献検索する方法しかありません。

 

オススメは「科学技術情報発信・流通総合システム」です。

「側弯症、固定術」のキーワードで421件ヒットします。

無料で読めるものもあります。

医学用語は一般の方には難しいと思いますが、重要な情報ですので逃げないで読んで下さい。

 

もちろん運動療法の情報も探して下さい。

「側弯症、運動療法」で80件ヒットします。

 

脊柱の固定術は人生を左右するとても大切なことです。

人任せにしないで、しっかりと悔いのないように調べて納得してから選択して下さい。

 

術後は、何をしてもいいわけではありません。

脊椎動物として脊椎を固定することの代償はかなりのものです。

ただ、胸郭不全症候群で呼吸循環系に問題が生じて命が危険になるよりはマシです。

そこが取引なのです。

手術は取引です。

 

命の危険性を下げる代わりに、脊椎の動きを犠牲にします。

世の中、甘い話ほど怖いものはないと言いますが、手術も甘い話に聞こえたらおかしいと疑って下さい。

「大丈夫、大丈夫。」

というその大丈夫は一生をQOLを保証するものではありません。

 

医師のお子さんも当センターに相談にいらっしゃいます。

医師も自分の身内には気軽に手術を選択はしません、それが事実です。

 

手術については日進月歩で運動性を維持した方法も模索されています。

motion preservation surgery

今後の技術の進展によっては、手術の後遺症や不利益の軽減はどんどん進んでいくでしょう。

ただ、安易は手術の決断はどうかと思いますので、親御さんであれば責任を持って情報収集をして頂きたいと思います。